私には3人の子どもがいます。
長女、長男、次女の3人なのですが、長女と次女が難聴児として生まれてきました。
初めての子に聴覚障害があると判った時は大きなショックを受けました。自分が生きてきた中で間違いなくベスト1になるくらいショックな出来事でした。
そんな私を勇気づけてくれた本と初めて手話を覚えるときにおすすめな本をご紹介します。
勇気づけられた本「ココロノウタ 」
我が子の聴覚障害を受け入れるためにまずしたこと。
それは「ココロノウタ ~息子と歩んだ4年間、そしてこれから~」という本を買って読むことでした。
この本は1996年から数年の間、大ブレイクした女性4人のダンス&ボーカルグループ「SPEED」のメンバーの一人である今井絵理子さんのエッセイです。
今井絵理子さんの息子「礼夢(らいむ)」くんは先天性聴覚障害を持って生まれてきました。
歌手として活躍していた彼女に生まれた息子に聴覚障害があると知ったとき・・・その衝撃は相当のものだったと思います。
この本には礼夢くんが生まれたときのこと、障害が判ったときのこと、成長していく礼夢くんの4歳までの様子、どのような施設を利用して育児をしていったか、そして母としての願いなどが綴られています。
SPEEDが活躍した頃、私は中学生でSPEEDの歌やダンスが大好きで、CDを集めていたくらいでした。
同世代だったこともあり、SPEEDとして活動しなくなってからも注目していました。
なので、今井絵理子さんが2008年に24時間テレビで息子さんの聴覚障害を公表したことも知っていました。
もう覚えていませんが、そのときは公表したことでかなり話題になったのかもしれません。
その3年後に私は難聴児の親となり、難聴児の親として同じように頑張っている大好きだったアーティストの今井絵理子さんのことを思い出し、エッセイ本を出版していることを知って読むことにしたわけです。
この本を読んで、やはり同じ立場として感情移入するところが多く、何度も涙しました。
でも、今井絵理子さんの前向きな姿勢と礼夢くんの立派な成長していく姿にすごく勇気づけられました。
難聴児の親になってどうしていいか分からない、将来が不安だと思われている方に是非読んでもらいたい1冊です。
初めての手話におすすめ「おやこ手話じてん」
生まれて間もない頃はまだ必要ないですが、1、2歳に成長して言葉を覚える時期になってくると難聴児には手話と口話(口で声として話すこと)で話しかけることが大切になってきます。
口話だけでは理解しづらいところを手話やジェスチャーがあることでかなり分かりやすくなります。
そんな初めて手話を使い始める子どもと親におすすめなのがこの本です。
幼児が使うような簡単な言葉を動詞、形容詞・形容動詞、副詞・接続詞、名詞に分けて1200語を収録しています。
更に名詞は「交通や乗り物をあらわすことば」や「食事や食べ物をあらわすことば」などシチュエーションに分けてまとめてあります。
かわいいイラストでどう表現したらいいかを分かりやすく示してあり、難聴児の集まりでも手話の勉強の時間はこの本を活用しています。
そういう専門機関が使っているということはいい本だという証拠ですよね!
巻末には索引も掲載されていて、言葉でさっと手話を調べることもできるので便利です。
子どもに話しかけるとき、「あれ?『友達』って手話はどうやるんだっけ?」と思ったら索引でさっと確認することができます。
聞こえない子どもたちとコミュニケーションをとるための言語である「手話」への入門書として最適な1冊だと思います。
まとめ
難聴児の親として、私が実際に購入して愛読・愛用している2冊の本をご紹介しました。
何事においても未知の世界に足を踏み入れるのはすごく不安なことです。
そんなときに自分と同じ立場で、しかも自分より先をいく先輩の話を知ることができると安心できますよね。
我が家の場合は後々、長女には他の障害もあることが発覚しました。気になる方は以下の記事をご覧ください。
このときもどれだけ先人の知恵を借りたかったことか・・・(泣)
残念ながら珍しい障害すぎてほとんど情報はありませんでした・・・。
このブログも少しでもそういう人の助けになる情報を発信していければいいなと思います。
聴覚障害を持つ次女の育児記録をまとめたカテゴリーもあります。
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