次女が聾学校の幼稚部に通い始めて3年目に入りました。
そこで、ちょくちょく出される宿題が「絵日記」。1、2ヵ月に1度、家での出来事をスケッチブックに書いて提出しています。
「絵日記」と言っても、「絵+文章」ではなく「写真+文章」です。
しかも、写真を用意したり文章を書くのは親なので「親への宿題」ですね(;^_^A
ちょっと手間ではあるんですが、難聴児にはこの「絵日記」というものが大事らしい!
ということで、今回は以下の3点をご紹介します!
- 聾学校の宿題「絵日記」の内容
- 授業中にどのように「絵日記」を発表しているか
- どうして難聴児に「絵日記」が重要なのか
聾学校の宿題「絵日記」の内容
学校で用意してもらったスケッチブックに、見開きで1回分を記入します。
左側に写真、右側に文章を書いていきます。
文章は日にちから始まって、子どもが分かりやすい内容で2、3文を書きます。子どもが発表するものなので、全てひらがなです。
そして、聾学校ならではのルール!助詞には赤丸を付けます。
例えば「節分」について絵日記に書くとするとこんな感じになります。
1文は子どもの年齢に合わせて完結に短いものにします。また、色々な表現を使って書くのが効果的。
授業中の発表のしかた
1、2ヵ月に1度、絵日記の発表の時間がそれぞれにあります。
その日までに書いてきた絵日記(2個以上のネタ)から発表したいものを子どもが選んで発表します。
前に出て絵日記を見ながら、まずは「指文字+声」、その後「手話+声」で他の子どもたちに内容を伝えます。
1文ずつ、「指文字+声」でした後に「手話+声」で発表していきます。
全文の発表が終わった後で質問タイムがあります。
発表を聞いた友だちや先生から内容や写真について疑問に思ったことを質問してもらい、それに答えます。
例えば、
などなど。
他にも子どもの視点からの質問なので、思いもよらない質問が飛び出したりします。
写真に写っているこれはなんですか?
背景に小さく写っている物について質問したり。そこも見てるのか!と大人は笑わされることがあります。
どうして難聴児に「絵日記」が重要なのか
聞くことにハンデのある難聴児はどうしても語彙力や文法力を獲得しにくい性質があります。
そこを補う方法として「文章を書く」「文章を読む」という行為がすごく効果的だと言われています。
この「絵日記」にはそのどちらも含まれています。だから、積極的に取り入れている聾学校が多いんですね。
とまちゃんが通っている聾学校では1、2ヵ月に1度の発表ですが、力を入れている聾学校では毎日提出させる所もあるそう。
また、小学校へ入学した後は子ども自身が書いて提出する宿題に変わります。
頻度は同じく1、2ヵ月に1度ですが、個別に学校へお願いして毎日絵日記を提出して先生にチェックしてもらっている家庭もあります。
まとめ
聾学校の宿題「絵日記」は難聴児が語彙力・文法力を獲得するためにとても効果的な学習方法です。
親として面倒な部分もありますが、子どもにとってすごく大事なものだと理解して、書き方を工夫したりすると、お子さんの発達にいい影響を与えることができると思います。
子どもの吸収力は無限大です!一緒に頑張りましょう♪
コメント