高度難聴の次女とまちゃんは現在聾学校幼稚部に通っています。
現在5歳児クラスに通っていて、来年の春からは小学生。
就学先として我が家は地域の小学校を選び、教育委員会や小学校とやりとりを続けています。
そんな中、重要なツールとなってくるもの、それが補聴援助システム「ロジャー」です。
この記事では「ロジャー」がどういったものなのかと実際に「ロジャー」をレンタルして使ってみた感想を説明していきます。
補聴援助システム「ロジャー」について
「ロジャー」は話し手の声を直接補聴器に飛ばす装置
ロジャーには話し手が使用する「送信機」と聞き手が使用する「受信機」があり、「送信機」で拾った音声を「受信機」に直接送信するので、普通に聞くよりも言葉を聞き取りやすくなります。
「送信機」を担任の先生が首から下げ、「受信機」を難聴児が補聴器や人工内耳に付けて使います。
ロジャーの「受信機」ってどんなもの?
「受信機」を補聴器に付けて使うと書きましたが、それは一世代前の補聴器の話みたいです。
一世代前の補聴器はこんな風↓に補聴器の下に部品をくっつけます。
最新の補聴器は補聴器内にロジャーのインストールキーを機械的に埋め込むことで受信機の機能を備えることができます。
だから、見た目上は受信機の機能があるかどうかは分かりません。
ロジャーの送信機ってどんなもの?
因みに先生(話し手)側が使う「送信機」はこんな感じ↓です。
「受信機」とのペアリングの設定を1回してあれば、電源を入れるだけでロジャーとしての機能はすぐ使えます。
「ロジャー」の値段はいくらくらい?
こちらは2022年7月版のカタログから抜粋した金額です。
送信機 | 受信機 |
---|---|
ロジャー タッチスクリーン マイク | ロジャー エックス |
140,800円(税込)※ | 101,200円(税込)※ |
受信機は片耳(補聴器1つ)につき、この金額が必要なので両耳受信機対応しようと思うと倍の金額がかかります。
また、補聴器同様に障害者手帳を持っていれば補装具費の支給が受けられるのもポイントです!
地域の小学校などで使う場合は教育委員会に相談すると、ロジャーの購入費を自治体から出してくれる場合があります。
「ロジャー」を試聴する方法
補聴器屋さんに「ロジャー」を借りる
補聴器屋さんに「ロジャー」の購入を検討している旨を伝えるとレンタルで「ロジャー」を借りることができます。
「送信機」はそのものを借りればいいのですが、「受信機」側がちとややこしいです(;^_^A
とまちゃんはちょうど買い替えの時期だったので②の方法で借りることにしました。
言語聴覚士にペアリング(連携)してもらう
そして、借りただけではまだ使えないんです。
言語聴覚士さんに「受信機」と「送信機」をペアリング(連携)してもらわなければ使えません。
実際には補聴器屋さんと言語聴覚士さんが連絡を取り合い、言語聴覚士さんに会いにいけば「ロジャー」を借りれるようにしてくれました。
レンタル期間は10日間とのことでした。
「ロジャー」を試聴した感想
聾学校幼稚部で担任の先生にお願いし、数日間聾学校にいる間に使ってもらいました。
以下がとまちゃんの感想です。
基本的には効果的に先生の声が聞こえやすくなるようですが、周りがうるさい環境では使いにくい印象を受けました。
性別で聞こえやすさが違うのは、とまちゃんの元々の聴力の特性かもしれないです。
さいごに
この結果を地域の小学校と教育委員会に伝えて、「ロジャー」の「送信機」の購入を検討してもらうつもりです。
「受信機」の購入もお願いしたいところですが、色々話を聞いたところ「送信機」だけの購入をしてくれる自治体が多いよう。
今後色々お願いするので、我が家もあまり無理は言わず「送信機」だけ購入をお願いしようと思います。
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